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秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ( (2020-09-18)
秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ(あきのたのかりほのいおのとまをあらみわがころもではつゆにぬれつつ)
【意味】秋の米の穫り入れの田の横に作られた仮小屋に泊まると、小屋の苫の目が粗いので、私の着物の袖はすっかり露に濡れたことだ。

*『百人一首』に収められた天智天皇の歌です。
古くから稲作を最大作物としてきた日本では、米の収穫は非常に重要なものでした。
現代でも、米の収穫と後に祭礼が多くあるのは、米の重要性が残っているからです。
勤労感謝の日も元々は米を中心とした五穀豊穣に感謝する日でありました。
そんな重要な秋の収穫の時のことを天皇が歌を詠むのはなるほどと思われませんか。
実際に粗末な小屋におられたかどうかは別として、米の重要性といういう点からこの歌を理解するのもよいと思います。